STEP3 プログラムパレットを使う

3-1.命令を組み合わせてみよう

STEP2では1つのパターンしかLEDを点灯させることしかできませんでした。
このSTEP3では、複数の命令を使い、いろいろなパターンを組み合わせて、LEDを点灯させてみます。
それでは、まず順番に命令を実行させるプログラムを作ってみましょう。


例題1
赤を3秒、緑を3秒、青を3秒点灯させるプログラムを作ってみましょう。 答え

例題2
黄色をフェードイン後、5秒点灯させ、フェードアウトさせるプログラムを作ってみましょう。 答え

例題3
プログラムパレット全てを使うプログラムを作ってみましょう。 答え

 

博士

まとめ
プログラムは上手くいきましたか?
このように、アイコンを点灯させたい順番で並べることで、RA-07/08のLEDの点灯制御を行うことができます。
与えられたプログラムを、順に実行していくことを「順次処理」と言います。
これは、プログラムの機能では、最も基本的な処理の方法です。
順番に命令を実行していくというのは、コンピュータが得意とするところです。
例えば、全自動の洗濯機では、
@水を入れる->A洗濯槽を回す->Bすすぐ->C脱水 と毎回決まった順番があります。
これをプログラムしておけば、スタートボタンを押すだけで、いつでもこの手順を実行してくるというわけです。
このように、身の回りにはコンピュータを使った順次処理の例がいくつもあります。
洗濯機以外に順次処理を行ってる機械を考えてみましょう。

 

3-2.新しい命令を使ってみよう

新しい命令を使う前に、次の例題に挑戦してみましょう!

例題4
赤4秒、緑2秒、青1秒、白3秒を5回繰り返すプログラムを作ってみましょう。(ただし、繰り返し命令を使ってはいけません) 答え

例題4は上手く動作しましたか?
同じ命令を5回繰り返して入力するというのは、それだけ入力間違いが起こる可能性が大きくなります。 なるべく少ない入力で、プログラムを作った方が間違いが少なくなるでしょう。
そこで、便利な機能として「繰り返し」という命令が用意されています。
この繰り返し命令を利用すると、1度の記述で、同じ動作を何度でも繰り返すことができます。(ただし、SF-05では繰り返し回数が12回までと決まっています。)
上の例題4を繰り返し命令を使うと、次のようになります。


例題4を繰り返し命令を使ってプログラムした例

このように、命令の記述を少なくすることで、プログラムを解りやすくすることができます。

では、繰り返しを使った次の例題にいってみましょう。

例題5
青をフェードイン後、青を4秒点灯させ、青をフェードアウトさせる。これを5回繰り返すプログラムを作ってましょう。 答え

例題6
赤、青、緑、白、黄色をそれぞれ4秒点灯させ、これを10回繰り返すプログラムを作ってみましょう。 答え

例題7
一番命令数が多くなる組み合わせはどのようなプログラムになるか、考えてみましょう。答え

博士

まとめ
このように、同じ動作を繰り返すことを、「反復処理」と言います。
これも、コンピュータが得意とする機能の1つで、コンピュータを搭載した機器では、ほとんどの場合使われているはずです。
この反復処理が使われている、身近な例として信号機があります。
これは、赤->青->黄->赤->青->黄と、3色を時間ごとに順番に点灯させ、これを繰り返しています。
その他、身近な機器で反復処理を行っているものを探してみましょう。

 

3-2.新しい命令を使ってみよう その2

次に「入力待ち」命令を使ってみましょう。
この命令がプログラム中にあると、そこでいったんプログラムの実行を停止して、リード線が接続されるのを待ちます。リード線が接続されると、再びプログラムの実行が開始されます。
入力待ち命令を使うと、プログラムを途中で停止させることができます。
それでは、この新しい命令を使った例題をやってみましょう!


例題8
赤をフェードイン、赤を3秒点灯、赤をフェードアウト、入力待ちの後、白を5秒点灯してみましょう。 答え

例題9
紫を2秒、黄色を3秒、入力待ちの後、水色を4秒点灯させる。これを4回繰り返してみましょう。 答え

例題10
入力待ちの後、青、緑、紫を各3秒ずつ点灯を4回繰り返してみましょう。 答え

例題11
これまで使ってきた命令を組み合わせて、プログラムパレット20個全てを使うプログラムを作ってみよう。 答え

パソコン

まとめ
人間は同じ事を繰り返していると、どんなに注意深く作業をしても、失敗が必ず起こってしまいます。
しかし、コンピュータは、上の例題で見たように、プログラムを作れば正確に繰り返しを実行してくれます。
このように、同じ作業を何度も繰り返して行うという作業は、コンピュータが得意とするところです。上の信号機の例の他にも、繰り返して行う作業はたくさんあり、いろいろなところで、コンピュータが活躍しています。

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