電気部品の資料を見てどうでしたか?
回路図と基板を見比べて、なんとなく動作の流れが解りましたか?
オーロラクロック2では、LEDとスピーカの制御でしたが、もっとたくさんの部品を使って、もっと複雑なプログラムを作れば、われわれの身近にある電化製品のようになったり、あるいはロボットのようなものになったりします。
みなさんが、プログラムを組んでオーロラクロック2を自分の思う通りに動作させたことは、コンピュータ制御をしたという事になります。
身の回りのもっと複雑な製品に比べると簡単な制御であったかもしれませんが、オーロラクロック2は、コンピュータ制御の基本になっています。
複雑な製品もオーロラクロック2のような基本的なものの集まりであると言えます。
上の図3-1に人間が自分で制御(操作)する手動制御とプログラムを組んでCPUで制御するコンピュータ制御との比較を示します。
人間が、目や耳からの情報をもとに判断して手や足でスイッチを入れたり、機械を操作して仕事をする代わりに、目や耳の代わりにセンサーからの情報をCPU(IC)がプログラムをもとに判断して電球を点けたり、モータなどが動いて仕事をします。
電気製品や機械を作って、どのように動いてほしいか、どのような判断をしてほしいかをプログラムすることにより、自分の思う通り仕事をしてくれます。
このように、コンピュータ制御は、人間の代わりに電気製品や機械を操作して、仕事をしてくれる便利なものとして発展して来ました。
これからも、技術の進歩によりもっと便利なものになっていくでしょう。
これから先、オーロラクロック2でコンピュータ制御の基礎を学んだことをスタートとして学習を深めていけば、みなさんがそういったものを作ったりできるかもしれません。
オーロラクロック2の学習が、そういった興味を持つきっかけのひとつになればと思います。