2.電気部品の役割

2.3 抵抗に関して

抵抗
(図2-5)

図記号
(回路図記号 抵抗)

抵抗とは、主に回路を流れる電流を制限したり、電圧を下げる役割をします。
電気部品には、流しても良い電流や電圧が決まっているので、抵抗を使って電流や電圧を調整します。
ウェーブクロックでは、LEDに加える電圧を抵抗によって調整して流れる電流を制限しています。
抵抗を入れていなければ、LEDが壊れてしまいます。

抵抗は、図2-5のように色の線が入っていますが、その線の色には意味があります。
線の色は、カラーコードと言って抵抗値を表しています。
抵抗を見てみると下の図2-6のように3本線が等間隔で並んで少し離れてもう1本線があります。
このように抵抗は、等間隔に並んだ3本線の方を左側にして読んでいきます。
第1色帯が10の位の数字、第2色帯が1の位の数字を表しています。
そして第3色帯が2桁の数字に掛ける10の乗数を表します。
第4色帯は、抵抗の許容差つまり抵抗値の正確さを表しています。
色が何の数字を表しているかを下の表2-1 カラーコード対応表にて示します。

カラーコード
(図2-6)

カラーコード対応表
第1色帯 第2色帯 第3色帯 第4色帯 語呂合せの覚え方
0 0 ×10の0乗   黒い礼(0)服
1 1 ×10の1乗 ±1% 茶を一(1)杯
2 2 ×10の2乗 ±2% 赤いニ(2)ンジン
3 3 ×10の3乗   橙色のみ(3)かん
4 4 ×10の4乗   黄色いヨ(4)ット
5 5 ×10の5乗 ±0.5% 緑子(5)
6 6 ×10の6乗   青二才のろく(6)でなし
7 7 ×10の7乗   紫式(7)部
8 8 ×10の8乗   ハイヤ(8)ー
9 9 ×10の9乗   ホワイトク(9)リスマス
    ×10の-1乗 ±5%  
    ×10の-2乗 ±10%  
表2-1

それでは、実際に図2-6の抵抗の抵抗値を読んでみましょう!
まず、左から第1色帯が灰色で数値は8で、第2色帯が赤色で数値は2なので、2桁の数値は82となります。
それに第3色帯の黒色で数値は0なので10の0乗は、1なので82×1は、82です。
第4色帯は、金色なので許容差は、±5%となります。
したがって、図2-6の抵抗の抵抗値は、82Ω(許容差±5%)となります。
どうですか?抵抗値が読めるようになりましたか?
レイボークロックの他の抵抗値も読んでみてください。