普段何気なく耳にしている「音」ですが、音とはどういうものなのでしょうか?
紙を口元につけて、声を出してみてください。紙が震えているのがわかりましたか?
実は、この振動が音の正体なのです。普段、私たちが耳にする音は、紙ではなく空気を震わせています。そして、この空気の振動が、耳の鼓膜を震わせます。この振動を、脳が音として感じています。これを聴覚といいます。
音は空気を伝わる振動なのですが、この速さは決まっています。そして、この音の伝わる速さは、1秒間に約340mです。(ただし、温度によって多少変わります。)これは、音の種類(人の声やバイオリンの音など)や音の大きさとは関係なく、常に一定です。
秒速340mというのは、速いような気がしますが、実はそれほど速いわけではありません。例えば、遠い場所から花火を見ると、花火が上がった後に、少し遅れて音が聞こえてきます。また、雷も遠くで鳴ったときは、光った後にしばらくして音が聞こえます。
光の速さはとても速いので(秒速約30万キロ)、このような時間差が起こるのです。(下の図はクリックすると拡大します。)