STEP2では1つのパターンしかLEDを点灯させることしかできませんでした。
このSTEP3では、複数の命令を使い、いろいろなパターンを組み合わせて、LEDを点灯させてみます。
それでは、まず順番に命令を実行させるプログラムを作ってみましょう。
まとめ
プログラムは上手くいきましたか?
このように、アイコンを点灯させたい順番で並べることで、RA-07/08のLEDの点灯制御を行うことができます。
与えられたプログラムを、順に実行していくことを「順次処理」と言います。
これは、プログラムの機能では、最も基本的な処理の方法です。
順番に命令を実行していくというのは、コンピュータが得意とするところです。
例えば、全自動の洗濯機では、
@水を入れる->A洗濯槽を回す->Bすすぐ->C脱水 と毎回決まった順番があります。
これをプログラムしておけば、スタートボタンを押すだけで、いつでもこの手順を実行してくるというわけです。
このように、身の回りにはコンピュータを使った順次処理の例がいくつもあります。
洗濯機以外に順次処理を行ってる機械を考えてみましょう。
新しい命令を使う前に、次の例題に挑戦してみましょう!
例題4
例題4は上手く動作しましたか?
同じ命令を5回繰り返して入力するというのは、それだけ入力間違いが起こる可能性が大きくなります。 なるべく少ない入力で、プログラムを作った方が間違いが少なくなるでしょう。
そこで、便利な機能として「繰り返し」という命令が用意されています。
この繰り返し命令を利用すると、1度の記述で、同じ動作を何度でも繰り返すことができます。(ただし、SF-05では繰り返し回数が12回までと決まっています。)
上の例題4を繰り返し命令を使うと、次のようになります。
まとめ
このように、同じ動作を繰り返すことを、「反復処理」と言います。
これも、コンピュータが得意とする機能の1つで、コンピュータを搭載した機器では、ほとんどの場合使われているはずです。
この反復処理が使われている、身近な例として信号機があります。
これは、赤->青->黄->赤->青->黄と、3色を時間ごとに順番に点灯させ、これを繰り返しています。
その他、身近な機器で反復処理を行っているものを探してみましょう。
次に「入力待ち」命令を使ってみましょう。
この命令がプログラム中にあると、そこでいったんプログラムの実行を停止して、リード線が接続されるのを待ちます。リード線が接続されると、再びプログラムの実行が開始されます。
入力待ち命令を使うと、プログラムを途中で停止させることができます。
それでは、この新しい命令を使った例題をやってみましょう!
まとめ
人間は同じ事を繰り返していると、どんなに注意深く作業をしても、失敗が必ず起こってしまいます。
しかし、コンピュータは、上の例題で見たように、プログラムを作れば正確に繰り返しを実行してくれます。
このように、同じ作業を何度も繰り返して行うという作業は、コンピュータが得意とするところです。上の信号機の例の他にも、繰り返して行う作業はたくさんあり、いろいろなところで、コンピュータが活躍しています。