その4. 制御について

4.1 制御とは?

制御とは、
「ある目的に適合するように、対象となっているものに所要(必要な)の操作を加えること」
と、定義されています。
なんだか難しそうですが、身近な例で置き換えて考えてみましょう。例えばテレビでニュースを見ることを考えてみましょう。

制御とは?

制御」と聞くと難しく思えますが、上のような身近な例で考えると、日常の生活と制御が深く関わっていることがわかると思います。

4.2 コンピュータ制御とは?

前節では、制御を身近な、人の行動に例えて考えました。しかし、技術科で考える「制御」は機械の制御になります。
この制御にはコンピュータが用いられます。各機械にはコンピュータが内蔵(もしくは接続)されており、周囲の状況をセンサを通して監視しながら目的に適合するように動作します。
コンピュータを使った制御は、人が行っている、いろいろな役割をコンピュータが行います。このため、人が行う制御よりも、早く正確に行うことが出来ます。
コンピュータを使った制御では、ソフトウェアが重要な役割を果たします。このソフトウェアとはプログラムのことで、プログラム次第でいろいろな機器の制御が出来ます。
プログラムは機械を効率的に動かすために重要なもので「制御理論」として研究されています。代表的な制御方法として、学習制御、予測制御、適応制御、ファジー制御などがあります。